水道水をそのまま飲める国は世界でも数えるほどしかありません。浄水設備の整っていない途上国や感染症の多い地域では、生水はおろか水道水ですら飲料用には不向きです。それに比べるとWHOガイドラインと独自の水道水質基準を満たした日本の水道水は、はるかに安全といえます。ですが、日本の水道水は「絶対に安全」なのでしょうか。

水道水につきものの「塩素」

水道水の殺菌の際に使われる塩素。塩素には髪の毛を変色させ、皮膚のかゆみや傷みを引き起こす作用があります。昔に比べて水道水に含まれる量が少なくなったとはいえ、今も水道水中に塩素が含まれていることに変わりはありません。国が定める基準値を下回っていても危険な成分と聞くと、少し怖く感じます。基準値は定期的に見直されて、今のところ人体に害は確認されていません。

発がん性物質、トリハロメタン

また塩素はそのものの毒性だけでなく、「トリハロメタン」という物質を生成する点も指摘されています。
トリハロメタンは流産のリスクを高め、腎障害や肝障害、アトピー性皮膚炎を悪化させる可能性が示唆されています。私たちが普段口にしている水道水には、微量ながらも「発がん性物質」が含まれているのです。

危険な鉛管

そして今、鉛を含む給水管の取り換え作業を国が必死に行っているのはご存知でしょうか。2000年代に入ってもいまだに世界で年間14万人以上が死亡している「鉛中毒」。鉛中毒は体内に鉛が蓄積して、数十年かけて消化器官を損傷させ、神経系に作用するのが特徴です。各自治体も給水管の数を完全に把握していないので、知らないうちに鉛が溶け出した水道水を飲んでいる家庭は意外と多いと思われます。

おわりに

安全・安心と言われ続けてきた水道水。その真相は「有害物質が含まれていないから」ではなく、「有害物質が基準値以下しか含まれていないから」というものでした。
また、かつての鉛のように、現段階では問題視されていないだけの有害物質が存在する可能性もあります。本当は水道水って私たちが考えていたよりこわいものなのかもしれません。
あなたはこれからも、この「安全な水道水」を飲み続けますか?